保険契約の更新
保険契約の更新…自動更新はされるのか
現在、生命保険における主力商品とは医療・がん・介護保険等の「第三分野」が注目され幅広く商品が発売・販売をしております。第三分野での保険商品においても契約期間として「定期型」及び「終身型」の2種類が用意されおります。
そこで「定期」型についての「約款」を題材にした契約の活用法として「保険契約の更新(自動更新)」を取り上げてみました。「定期」の保険は「定期預金」とは大きく構造が違います。
「定期」の保険は、期間(5年・10年・15年など)を設けておりまた定めた期間内に不慮とした事故・高度障害状態などによる支払うために設けた期間の意味合いが含まれています。
「定期預金」では満期が到来した場合、積み立てたお金が受取れます。反対に「定期」の保険では保険契約自身が消滅してしまいます。これが定期保険といいます。俗に『掛け捨て』と言われる商品がこの「定期」の保険にあたります。
でも、せっかく保険に加入したのに保障が切れてしまう(消滅)。
もう一度、健康診断や告知をしなければならない。また、健康状態に支障があった場合、契約が出来ない。そんなことがないようにと生命保険会社では「診査や告知などの手続きを極力省略し、自動(申出)にて更新をすることが出来ますよ。」という制度(条項)を作ったのです。
この名称を保険会社では「自動更新制度」と申しております。ですが、勝手に自動更新をすることは、お客様もびっくりします。更新をするか否かは被保険者(保険対象者)の年齢、保険の商品によって保険料が変更するからなのです。
そこで、保険会社では満了の前の2ヶ月前後に、郵便にて通知書をすることになっております。この通知書類に対し「更新をします。更新を致しません。」の申出により更新をするのです。
なんの意思表もない場合、約款に規定(条項)として「更新しない旨の申出が無い場合には・・・」とし、更新をすることにしております。これを「自動(勝手に)更新制度」と申しております。
さて話を変えます。この「更新制度」に異変が起こりました。「健康優良体」「非喫煙体」「低解約返戻金型」とした商品(特約)による保険料の割引率が適用されたことにより定期保険によるひとつのメリット「自動更新」に待ったがかかったのです。
「あたりまえ」であるはずの「自動更新」が出来なくなってしまったのです。
この事実ご存知でした? では出来なくなったことを規定(条項)から引用しました。
(東京海上日動あんし生命の約款より抜粋)
「この特約は更新を取り扱いません。更新される場合、更新後の保険期間満了の非が、締結の非から10年以内であるときに限り、この特約は主契約と同時に更新するものとします。尚、この特約が更新される場合、適用する特約条項および保険料率を適用します。」
と記載しております。(但し、普通保険料率による保険料率に改めて「契約の更新」が出来る保険会社もありますが・・・・。)
そこで一度みなさまにお尋ねいたします。「みなさんは、約款を読んだことはありますか?」
生命保険の募集に携わている方々ですら、「読んだことなんかないよ!あんな小さな字読めないよ!」とか「契約内容は大体理解しているから、別に改めて読む必要などない・・・。」といった返事が返ってくるのが関の山なのです。
「約款」は契約をする前に契約をされる内容を確認し、そして契約をするのが基本です・・・。ですから先入観を一度捨てて「約款」の内容を確認し読んでみてください。(最初はつらいかも)今から結構です。契約内容を約款から再確認するが必要です。
事故や入院のときのトラブルも事前に防止することが出来るかもしれません。
では各保険会社の「保険契約の更新」(自動更新制度)について『約款』では、どのような規定なのか。4社ほどの会社から該当する文章を抜粋しました。
※約款による目次です。
大同生命 「平成17年8月作成の約款」
契約の自動更新 ※
更新後の保険期間満了日の翌日における被保険者の年齢が80歳以下とし、保険期間満了日からその日を含め2週間前までに申し出ることを前提とし、どのような健康状態であっても契約を自動的に更新して継続する。クレディ・スイス生命 「2005年4月改訂の約款」
保険契約の更新 ※
更新日から、更新後の保険期間が10年・20年等、年をもって定められており、更新日の翌日における被保険者の年齢が会社の定める範囲内であれば保険契約は更新されるものとします。朝日生命 「2005年4月作成の約款」
保険契約の更新 ※
契約日から起算して、更新後の保険期間満了の日までの期間が会社の定める期間内である場合、保険期間満了の日の2週間前までに更新しない旨を通知しない限り、契約は保険期間満了の日の翌日に更新されるものとします。第一生命 「平成17年3月作成の約款」
保険契約の更新 ※
契約日から更新後の保険期間満了の日までの期間が、会社所定の範囲内で、被保険者の年齢が会社所定の範囲内であれば、会社は同額の保険金額で更新する。ただし、更新時に会社がこの保険契約の締結を取扱っていないときは、この保険契約は更新されません。
同じ「契約更新の更新」でも、各社ごとに違いがあることが。
想像をしていたよりも案外わかりやすかったのではないでしょうか?
案外読んでみると読み方によっては面白い読み物かもしれませんよ。
by 約款マン