保険料の前納…各保険会社ごとの前納制度

「掛金(保険料)は、なるべく安く。その反面、保険金(死亡保障)は大きく受け取とりたい。」
これって、だれもが考えることではないでしょうか?

保険商品には保障を大きく保険料は安くの「定期保険」、保障は小額でも受取る満期保険金もそれなりの「養老保険」と生命保険では、死亡保障や入院給付金に対する「保険金(給付金等)を目的として、長い期間の後に幾ばくかも満期金や配当金として発売されており、当初は死亡保障に重点を置いて設計開発をされました。

しかし、各社の熾烈な販売競争の中で配当金及び払戻金などによる満期保険金、解約払戻金などによる払込保険料総額との差額で、議論をしており商品本来の特徴などを無視した提案をしているのかと思います。」

生命保険は「危険な負担(保険契約者及び被保険者)を割安な保険料でどう回避し、その後における危険な負担を図るもの」とした考え方が根本にあるからなのです。

生命保険の歴史を遡ると民間の保険料の扱い(保険料の払方)は「年払」のみの取扱いしかない時代もありました。保険料を算定する上で必要とする「生命表」から各社独自での予定予測(予定死亡率、死差益等)を統計的に計算をしたことにより保険料をはじき出しております。

ただしかし、公平な立場で生命保険の料率を計算してもお客様が加入されなければ「元の木阿弥」となってしまいます。実は男女とも当時では保険料に格差がありませんでした。

保険料を集めることが先決だったのです。

だってその上で初めて成り立つ「数理的な根拠」なのですから効率の面からいっても「年払保険料」は、非常に効率がよかったのでしょうね。

では、今回テーマとした「保険料の前納」を保険料に関連したこととして取り上げて見ました。

保険料を多く集めること。保険金を支払うこと、もっとも大切な保険会社の一番の業務です。1946年頃では「保険料は指定されたところに持っていく(持参債務)」として保険会社が定めた期日までに指定された場所までお金(保険料)を持って来て貰っていたのです。

実は「指定されて場所に保険料を持参する」と今でも約款には「保険料の支払」とした規定中に記載がしております。ですから保険料をまとめて預けて頂けることは、お客様にとっても保険会社にとっても優遇しなければならないので「保険料の割引」を適用するといった志向があるようです。そんな素朴な問題を「約款」から、抜粋してみました。

※ 約款による目次になります。

オリックス 「2005年10月作成の約款より」
※ 保険料の前納
保険契約者は、会社の定めるところにより将来の保険料の全部または一部を前納することができます。尚、会社所定の利率で割引ます。
2.前項の保険料前納金は、会社所定の利率で計算した利息をつけて会社に積み立てておき、保険料の払込方法(回数)に応じてそれぞれ保険料払込期間の契約応当日、半年ごと応当日または月ごと応当日保険料の払込に充当します。

第一生命 「平成17年3月作成の約款より」
※ 保険料の前納または一括払
保険契約者は、将来の年払保険料2年分以上を前納することができます。この場合には、会社所定の利率で割引いて計算した保険料前納金を払い込んでください。
2.前項の保険料前納金は、会社所定の利率による複利計算の利息をつけて会社で積み立てて置き、年単位の契約応当日ごとに年払保険料に払込に充当します。
3.月払契約の場合には、保険契約者は、当月分以後の保険料を一括払することができます。この場合、一括払される保険料が3か月分以上あるときは、会社所定の割引率で保険料を割引します。

ソニー生命 「平成16年4月 作成の約款より」
※保険料の前納
保険契約者は、会社の定めるところにより、将来の保険料の全部または一部を前納することができます。この場合には、会社所定の利率で割引きます。
2.前項の保険料前納金は、会社所定の利率で計算した利息をつけて会社に積立てておき、払込期月の契約応当日ごとに保険料の払込みに充当します。

日本生命 「平成17年7月作成 約款より」
※ 保険料の一括払込または前納
保険契約者は、払込方法(回数)にしたがってつぎのとおり将来の保険料をまとめて払い込むことができます。
(1)月払契約の場合
一括して払い込む保険料が3か月以上あるときは、会社所定の率による割り引きます。
(2)年払契約または、半年払契約の場合
保険料前納金は、会社所定の利息をつけて積み立てておき、契約応当日または半年ごとの応当日ごとに保険料払込に充当します

アイエヌジー生命 「平成17年4月 作成の約款より」
※保険料の前納および一括払い
1.年払契約および半年払契約にあっては、保険契約者は、会社の定めるところにより、将来の保険料の全部または一部を前納することができます。尚、半年払契約にあっては、保険料の前納する場合には、保険料の払込方法(回数)を年払に変更することを要します。
2.前納をする場合には、次の各号の通り取扱ます
1)会社の定める率で割引きます。また、保険料の前納金に対しては、会社の定めた利率による利息をつけて、これを前納金に繰り入れし、契約日の応当日ごとに保険料として充当します。
2)月払契約にあったては、保険契約者は、当月分を含めて12か月分以内の保険料を一括して払い込むことができ、且、会社の定める利率で保険料を割り引きます。

「前納」という規定は、各社ごとにかなりのバラツキがるあることが発見出来たのではないでしょうか?

まず、自社の約款とつき合せて「取扱要綱及び保全マニュアル(保険を募集する方々が持っています。)」という規定集がります。大変に詳細に内容が記載してある書類なのですが、一度営業職員の方は約款を確認するの上でもよいかもしれません。

一般的には「前納」は「馴染みが薄い」かもしれません。ですが小額な保険料(月払い契約の場合、3か月分の保険料から)からでも割引率が適用できることは速報ではないでしょうか。保険料の差額だけではない、もっと大切な事柄をお客様に「約款」からお伝えしてみてください。

by 約款マン